私が病気持ちになったのは、小学校6年の時だった。
「甲状腺 橋本病」
最初は何のことだか全く分からない。初めて聞く病名だし、治療法も定かでは無かった。
よく分からないが、我が家は貧乏であるがゆえ
治験等に協力すれば、いろいろが安くなったり無料になったりするらしいので
母は一つ返事で快諾した(笑)
私はモルモットになったような気がして嫌だったが、特別な気もしてワクワクしていた(笑)
始めは、治療薬の量を確かめるべく
昨夜から何も食べない状態で、朝一に薬をぶち込まれ
朝から昼過ぎまで、血液を定期的に抜いて検査する地獄のような体験からスタート!
この検査が終わるまで飯は食えず、飲み物も水かお茶のみ!
始めは30分ごとに血を抜かれ、その後1時間ごと。。2時間ごとというプラン!
母は私に付き合って昨夜から食べずにいてくれた……..のは、昼前まで!!!!
裏切ったのだ!!!( ゚Д゚)空腹に耐えかねた母は昼食を食べに行った……..。
「ごめん。。もう、無理だ。。食べてくる!!!お茶で頑張って!!!」
そう言い残して、駆けていった母の背中を私は一生忘れない….。(笑)
そんなこんなで、今もずーっと甲状腺と付き合っている。
10代の頃は特に汗が止まらなくて脱水症状になって点滴したり、ずっとだるかったりで大変だったな。
20代になると、それに加え膠原病リウマチと自己免疫性肝炎にもなり
踏んだり蹴ったりだったけど、
今ではかなり、この体と仲良くやっている。
「ストレス溜めない、無理しない、自分を大切にする、病気を受け入れる」
これが大前提で、
体が弱い事が恥ずかしかったり、休みがちで職場から色々言われて傷ついたり
すぐ入院になったりで、やりたいことが出来ない悔しさとか
正直な所、病気はハンデがあると思う。
だからこそ、日々何かできる事が幸せだったり感謝したり
「幸せのはハードルがひざ丈」になる(笑)
「人にやさしくなれる」もあるかな。
きっと私は、心の根底に
・無理をすることが美徳
・誰かに頼るのは情けないこと
・頑張ればなんとかなる
っていう根性論みたいなのがあって、
病気によって頼らざる負えないし、理解してもらえない事なんて沢山ある
そういうのを経験して、人に寄り添えるようになってきたり相手の気持ちを想像したり
そんな考えができるように、強いメンタルが作られていった気がする。
そう思えるまで、だいぶかかったけど(笑)
MAKI
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